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株式会社ロックシステム

【連載記事】ネットワークのしくみ(第8回)

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【OSI(Open Systems Interconnection)参照モデル】について(3)

第3層(レイヤー3)データリンク層について

 今回は第3層であるネットワーク層の解説をします。
この層は、IPアドレス(Internet Protocol Address)をつかさどる層となります。

IPルート

 第2層のMACアドレスが物理アドレスであるのに対して、第3層は論理アドレスとなります。

 IPアドレスは論理アドレスのため、流動的に変えたり変わったりしますが、MACアドレスは変更することは基本的にはできません。
 また、MACアドレスが同セグメント(同一のIPアドレスネットワーク領域)のみでの通信を実現するのに対して、
IPアドレスは異なるセグメント(別のIPアドレスネットワーク領域)への通信を実現します。

 これは“IPルート”などと呼ばれています。

ルーティング

 異なるセグメント同士をつなぐためにはルータと呼ばれる装置が必要となります。
 PCなどのIP端末にはデフォルトゲートウェイ(Default Gateway)としてルータの内側IPアドレスが設定されます。

 これにより、同セグメント以外のIPアドレス帯への接続要求はすべてこのデフォルトゲートウェイに送られ、デフォルトゲートウェイとして設定されているルータは、その宛先IPアドレスがどこにあるかを別のルータと情報交換しながら更に適切なルータまたはネットワークへと転送します。

 これを“ルーティング”と呼びます。

ルーティングプロトコル

 ルータ同士は、どこにどのネットワークセグメントが存在しどのインターフェイスから転送したらよいかを把握している必要があります。
 通常、インターネットなどの大きなネットワークへは、あるルータから多数のルータへと次々に転送を重ねていきます。

 これらの情報をルータが把握する方法には色々なものがありますが、ルータ同士が情報交換するプロトコルで代表的なものにはローカルエリア内のRIPやRIP2、OSPFなどがあります。

 これらを“ルーティングプロトコル”といいます。

 ルーティングプロトコルは、この解説では割愛しますが、大型のネットワークでは不可欠となる重要なプロトコルであると言えます。

ブロードキャスト

 さて、IPアドレスの話に戻りますが、同セグメントのネットワークでは相手のIPアドレスやMACアドレスを知るためにブロードキャストという一斉配信を行います。

 ブロードキャストでは、IPアドレスXXXのMACアドレスは何番ですか~?という問合せをすべての端末に対して行います。
 すると自分がそのIPアドレスを持っていれば応答を返しますが、違う場合はその要求を破棄します。

 そのため、例えばクラスAなど大きなIPアドレス空間を持ったネットワーク帯では、このブロードキャストが
大量に発生し、ブロードキャストストーム(ブロードキャストの嵐)が発生してしまう恐れがあります。

サブネッティング

 IPアドレスにはサブネッティングと呼ばれるIPネットワーク領域分割の仕組みがあります。
これにより、ネットワークを分割しブロードキャストドメイン(ブロードキャストが到達できる領域)を分けて利用することができます。

 同じクラスAでも領域がサブネッティングによって分けられていますので、互いに通信をする場合はルータやL3スイッチなどが必要となります。

 このように、大きなネットワークの場合は、ローカルエリアネットワーク内でも複数のルータやL3スイッチが存在し
それぞれのデータ転送ができるようにした仕組みをとっています。

 その際に利用される方法(プロトコル)が上で説明したルーティングプロトコルです。

 

ネットワークのしくみは今回で終了させていただきます。ご購読ありがとうございました。